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院長BLOG

院長の内視鏡体験記

2018.10.23

医師である以上、患者さんにする事は自分でも必ず経験するようにしている。内視鏡もそう。以前は若い先生の試金石として内視鏡検査をうけていたが、ここ数年は自分で自分に胃や大腸の内視鏡をしている。 もちろん鎮痛剤や鎮痙剤はなし。最も悪い条件で自分の技術の確認と人間ドックをかねて行っている。変わり者と思われかねないので、結構ひっそりと続けてきた。 なかなか後輩や同僚に後に続く者が現れないが(当たり前か)、厳しい道こそ大事と思うし、自信がなければできない事でもあると自負している。

患者さんには1時間半ほどで内服してもらう2Lのニフレックを10分で飲みあげると、10分で反応便。内視鏡機器のセットも自分で行い、一人で日曜の内視鏡室へ。2本の内視鏡をセットしたら、スプレーのみで、 まず胃内視鏡。自分が横向きなので、普段とモニターの見え方が変わるため、胃の内視鏡は立位で行う。
胃では前庭部にびらん発見!日頃の診療に気を張っちょるんかな、とわが胃をねぎらう。

大きな異常のないことが確認できたら、大腸内視鏡を開始する。まず直腸に挿入し、最初のヤマの下行結腸S状結腸移行部へ。痛くはない。自分の腕も確かなようである。腕が腰から臀部にあるためファイバー操作はしにくいが、細かい操作はできる。どういう動きが痛いのか色々試してみて、逐一確認する。3万件は内視鏡をしているが、自分自身への内視鏡で得られる情報は実に大きい。寝て見るモニター画面も、左右に微細に動かしながら進める大腸内視鏡ではイメージはあまり変わらない。検査は終了。
幸いに、癌もポリープもなかった。よかった。体が資本の開業医、また1年頑張れます。

毎日7-8例の内視鏡を続けて、もう20年以上になる。ちょっとした変化に気づく、高いレベルでの感覚の維持には、毎日検査を行う事が必要だ。自己内視鏡は、そんなスキルの確認に欠かせないが、「私もやってみました」という同門医師からの報告は、まだない。

一人ひとりに向き合い、
治療についてわかりやすくご説明します。

さとうクリニックでは開院以来、13,000件を超える内視鏡検査を行ってまいりました。

患者さんお一人おひとりに誠実に向き合い、常に最新で最良の検査体制を追求しています。

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